10月より特殊急速冷凍フルーツの製造をはじめます。
特殊急速冷凍フルーツとは
一般的に冷凍加工は食品の保存を主な目的としているという印象がありますが、いくつかの条件が整った状態で行うことで、「熟成」したかのように風味が引き立つ品種が存在します。従来の冷凍加工の概念を覆す、新しいスタイルの〝冷凍フルーツ〟を目指し、独自の製造プロセスで取り組んでいます。
私たちは冷凍加工を「調理」と捉えています。具体的には、食材の選定、保存、追熟、洗浄を行った後、適切なサイズにカットし、冷凍時間を厳密に管理することで、褐色や変色を防ぐ工程を組んでいます。各フルーツに最適な調理過程を経て、私たちの独自の特殊急速冷凍加工が実現します。
SDGsとフードロス削減に向けた取り組み
私たちの会社は、「フードロス削減」という理念を掲げ、様々な活動を行っています。冷凍技術を活用することで、フードロスを根本から解消するだけでなく、通常は廃棄される規格外のフルーツを冷凍加工することで、より多くのフルーツを流通させたいと考えています。
地域の生産者との結びつきを大切にし、保管、追熟、加工の各段階で「より美味しい」状態を追求した冷凍加工を行っています。また、「キズ」や「規格外」のフルーツも無駄にせず、市場に流通させることで、「国産の冷凍フルーツ」ブランドの確立を目指しています。
さらに、「イチゴ」や「ぶどう」、「イチジク」、「白桃」など、鮮度が求められるフルーツについては新たな流通市場を創出するために、日々の取り組みを続けています。
特殊急速冷凍技術の特徴
私たちの「特殊急速冷凍」は、冷却空間の中で微細な冷気の流れを発生させる特別な機構を備えています。この技術によって、食品から熱を効率的に奪い取りつつ、食材に対するダメージを極力抑えることが可能です。
湿度をもった微細な冷気をあらゆる角度からフルーツに纏わせる事によって一気に凍結されたフルーツは、その鮮度と風味を保持し、冷凍庫から出して数分後には滑らかな食感を楽しむことができます。
食材を守る冷凍加工
従来の緩慢冷凍では、氷結晶が生成される温度帯(0~-5℃)を通過する速度が遅いため、大きな氷結晶が形成され、食品の細胞が破壊されてしまいます。これが解凍時のドリップの原因となります。私たちの急速冷凍では、高湿度の冷気が均一に食材を包み込むことで、氷結晶の大きさを小さく保ちながら、細胞への影響を最小限に抑えています。
HACCPに基づいた衛生管理
当社は食品加工工場として、HACCP(危害分析重要管理点)の理念を取り入れた衛生管理を実施しています。冷凍フルーツ加工に関連する衛生基準を確立し、リスクを適切にヘッジしています。
フルーツの追熟からカット、冷凍加工、保管に至るまで、最も「旬」の状態に近い加工を目指しています。
これには温度管理や品種ごとの追熟が含まれます。また、フルーツのカットは、食べやすさだけでなく、さまざまな調理用途に適した形状に加工しています。
保管においても、酸化しやすいフルーツに対しては脱酸素剤の使用や真空包装などの工夫を行い、長期保管を可能にしています。
規格、パッケージについて
規格パッケージについては柔軟性があります。
例えば、
小売店向けの100gスタンドパックから業務用300g〜1000gパック、
さらには即食用の個包装フルーツ串まで、多様な規格についてお打ち合わせをしながら決定していきます。
お問合せについて
高品質、高付加価値の冷凍フルーツについてご興味が御座いましたら
お気軽にお問合せ下さい。
また、ブランドフルーツの生産者の皆様へ、
私たちは、フルーツの短い旬の時期だけでなく、特殊急速冷凍技術を使って加工調理することで、旬のフルーツが持つ「味、香り、ジューシーさ、美しさ」をそのまま残し、通年で市場に流通させることが可能です。この技術にご興味がありましたら、ぜひお問い合わせください。